「クソ」がつくほど生意気でサイテーだった社会人3年目の私のお話。

はたらくこと

こんばんは、幸子です。
今日はお仕事で後輩の案件のクレーム対応に行ってきた。誰しもミスはするものだけど、「何故こんなことをしてしまったのだろう」と相手に疑問に思ったことはないでしょうか?

そんな後輩を棚に上げて話始めた私だけれど、思い返せば自分が若手時代は黒歴史でしかありませんでした。というのも、タイトル通り「クソ」がつくほど生意気でサイテーで、一緒に働く上司からも一時期干されたときがあったくらいなのです。

いま思い返すと恥ずかしくていたたまれなくなる気持ちになるのだけど、今回のクレーム対応で「自分の若手時代」を振り返る機会になったので話していきます。(前回の記事で書いた顧客を「取引停止」にしたおはなしです)

調子に乗った天狗

かつて私は一般社員時代に営業成績で年間予算を達成しなかったことがほぼありません。これは自分の営業力が長けていたって訳ではなく、自分が配属することになった部署の先輩が私が入社する直前に退職し、「引き継いだ取引先が当たった」という他でもない理由でした。(今思い返せば「当たった」のも先輩が営業同行して根気よくフォローしてくれたからなのだけど)

当時の私は「自分の力だ」なんて思い込んでた訳で。「私は稼いでいるから忙しいし、稼いでいるから何でも言っていい」と不覚にも思ってしまっていたのです。

取引先からのクレームをスルーする

3年目になって仕事を一人で回せるようになって売れっ子を気取っていた私に、ある日取引先からクレームのメールが届きました。

「メールのレスポンスが遅いので、もう幸子さんの会社には今後一切発注はしません」

数字もついてきて、調子に乗っていた私は「上司から引き継いだ顧客で大して思い入れもないし、小さな案件しか持っていない担当は切っていいだろう」なんて思っていたから、「申し訳ありません。承知しました。」とだけ返した。

上司にも報告せずに森に隠していたのだけど、まぁ直ぐに見抜かれてしまう訳で。何で黙っていたのか聞かれても「この担当さん、小さい案件しか持ってないんで別にいいかなって思って」と悪びれもなく返したら、普段穏やかな上司の目に涙が浮かんで目が真っ赤になっていたのです。

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「・・・!私なんてことをしてしまったんだろう」ようやくそこで、今までの自分の失言・失態の数々に初めて気づくことになります。

思い返せば、その取引先は上司が新卒時代に飛び込んで開拓したお客さんでした。そこで『自分しか見えていない事実』を目の当たりにして、とてつもなく自分がサイテーな奴だと分かったんです。

そのあと何故か私が大泣きし、当時の課長から諭され、上司にもう一度謝罪した。「一緒について行ってあげるから、メールできるね?」と言ってもらい、雑に返したメールに重ねて謝罪に行きたい旨を伝えて、なんとかアポイントが取れたのだ。

同行してもらった後、お仕事を貰えることはもうなかったのだけど、上司は「お勉強代だね」と言ってくれたっけ。

「自分の鼻をへし折ること」を繰り返し更生してきた

取引先のクレーム以外にも、稼いでいるからいいことに、会社の人を下に見て悪口を言ったり、当時の私は周りから見ていて気持ちがいいものでは一切なかった。そうするとやっぱり人って離れていくし、社内でも関わりたくないと思う人は多かったと思います。

当時の私は未熟過ぎて、周りを傷つけるまで気付けず、何度も鼻を伸ばしてはへし折ってくることで、「人の気持ち」に向き合いことになりました。

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今の私がいるのは当時クレーム対応に同行してくれた上司のおかげでしかなくて。

その上司が退職するってなったとき、あの自分の悪態の悪さをもう一度謝りたくて、お礼と謝罪の手紙を書いて渡したら次会ったときに「もう気にしてないよ」って今度は笑って返してくれた。

あの先輩、いま元気にしているかな。
同じ立場に立ったいま、しつこいかもしれないけれど、会ってお礼がしたいです。笑

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