花子はふと思うことがある。
本当に穏やかで、幸せで、
満ち足りた日々の中でも、
毎日同じ作業を繰り返したり、
「考える」作業がなくなっていったとき
ルーティンの日常を回している時に
「私の毎日、
なんだかピンボケしてないかい?」
ハッとする。
目の前にあることのありがたさとか
尊さとか
そういうのがあまりにも日常に落ち着きすぎて、幸せなんだけれどなんとなくピンボケしてボヤけている。
そんな瞬間があるように感じたりする。
そんな毎日だけを平凡に過ごして
最後死ぬ直前に思うことはきっと
「もっと目を凝らせばよかった」
ではないだろうか?
同じ日常だとしても
あれ?これってどうなってるんだろう。
私なんでこんなふうに思ったんだろう。
このテレビキャスターが言っていることって、本当なんだろうか?
今日の夕日は昨日とここが違うな、とか。
そんな些細なことでも
日常の目の前にあること
一つ一つ拾い上げながら
噛み締めながら、味わいながら、
五感に敏感になりながら生きていたいと思った。
自分が何を感じ、どうしたいのか
そこから目を離さずに日常の解像度を上げ続けたいのだ。
私たちは人生をピンボケさせてはいけない。
今日の花子が思うことでした。