一見破壊に見える状況は、何かが生まれるサイン。

こころのこと


花子です。

一見、大きな破壊にみえる
は大きな誕生を生む

一見破壊に見えるそれは、
今までにあり得ないような誕生の日なのかもしれない。

そう感じた体験について
お話ししたいと思います。

先日話した祖母の介護の話。

ずっと母メインでやっていた祖母の介護。
ついに母がギックリ腰になり、
我が家がひっくり返りました。

重度の介護者の祖母、
そこに全く歩けない母、
いきなり介助対象が2人になり、
プラスして6人分の家事。

それを私がこなすことになり、もうとにかくてんやわんやのてんてこまい(ちょっと古い?)
それはそれは必死で、走り回っていました。

ふたりの介助だけで精一杯だった最中、
休日のある日、
唯一の救いだった妹が大熱39℃を発症。
お風呂から上がった妹は、顔が真っ青で呼吸が乱れてゼーゼーしていたのです。

(うそでしょ…)という心の声。

よろよろとソファーに腰掛けた妹が
ぶるぶると震えているのを目の当たりにした時、心配がピークに達し

看病しながら

もう、無理かもしれない…
終わった…

気付けば涙が溢れてきました。

私の小さな家族の中で「破壊」が起きていました。

もう本当に無理だ!

そう思った瞬間、初めてその日遠方に出かけていた父と弟に連絡をしたのです。

ここからストーリーは変わります。
(誕生の物語)

今までほとんど家事や介護をしていなかった男組。
家では食器を洗うことさえしないほど、
なんでもやってくれる母に頼りっきりだったあの二人が、私のヘルプを聞いて慌ててたくさんの買い物袋と共に帰ってきてくれた。

そして、どういう状況なのか
どこがどうしんどいのか
何が問題で、
何を改善しなければいけないのか

この会議が始まり、
あっという間に家事の役割分担、
介護の方法のレクチャー
介護施設のスケジュール追加

が決まっていきました。

え!!!
あんなに何もしなかった2人が
ここまで動いてくれた。。笑
と、気持ちが追いつかない私。

そして翌日から
今まで1ミリも動かなかった男性チーム含め、
全員が嘘のように
家事や介護をやり始めたのです。

本当に信じられない光景でした。
我が家が一致団結した瞬間でした。

ずーっと
母がギックリ腰になったことに
なんのプラスの意味があるのだろう?
と考えていた私に、
1番ピンとくる答えがこれだった気がします。

「家族全員で、家族全員を支えあうこと」

これを教えてくれるための
母のギックリ腰だったのだと、
今では捉えるようになりました。

こうやって、何かの破壊が起きたとき
必ずセットで何かが誕生します。

私がストレスでパニック発作を起こして救急搬送されたあの日、私は完全に終わりだと思っていました。
あの時の私の中で起きた破壊は、ものすごく大きくて辛くて大変なものだったけれど、
今思えば新たなライフワークを見つけるための誕生の日だったともいえるような気がします。

目の前で何かが破壊された時
そこだけに意識を向けず、

この出来事から何が誕生するのか?

こんな意識にすり替えてみると、
コロナ禍という破壊的な状況の中、リモートワークが一気に普及したように、簡単には起こり得ない誕生が待っているはずだと私は思うようになりました。

破壊は、誕生。

この言葉をお守りとして持っていれば、
きっとこの先何が起きても
怖くないはずです。

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